世の中情報があふれていて「へー」とその時だけ関心をもって終わり。あると思います。
私なんか「どうせ他の機会でも目に触れるし、そういう機会がないなら必要な情報じゃないんだろう」なんて思ってましたし。
でもそれって必要になった時に”最初から”ストックし直すってことじゃないですか?
いわゆる”情報の素通り”で耳や目に入った情報がそのまま抜けていく状態。
嫌だなで終わりにしないためにはどうすればいいのか?
私はこの『メモの魔力』という本に出合ったおかげで、その解決がどうやらできそうです。
でもそれってただ”メモをとるようになった”だけでメモの魔力とはちょっと違うんじゃ……
そんなあなたにこそ、私の感想を読んでいただきたいと思います。
どんな本だったか先に結論を書くよ
『メモの魔力』は入門書じゃないかなと思いました。
メモのノウハウの部分がガッツリというわけでもない。
かといって投げっぱなしではなく、これをしましょうと示してはある。
ノウハウよりも実践を重視、推奨している。
この本はきっかけにはなるけれども、この本だけでなんとかはならないです。
何故メモするのか、どうメモするのか、どうメモを使うのか。
なので入門書という認識。
話題の方ですし、手にも取りやすく、きっかけにしやすい。
そのきっかけにしやすいところも評価すべきポイントじゃないかなって。
で、この感想という記事で書いてあることはこれ
大きく3つに分けました。
- 『メモの魔力』の購入の動機、読了後の感想、どんな人におすすめなのか
- 『メモの魔力』の内容。メモのノウハウ部分(~2章)
- 『メモの魔力』の内容。メモをどう使うか(3章~)
この記事では1の部分を書いています。
どうして買ったのかという動機や、この本がおすすめなのはどんな人か。
読んで実践し始めて『メモの魔力』の率直な感想はどうなのか?
そういったことを書いているので、内容の突っ込んだことは別記事に分けてます。
”ノウハウ”や”どう使うのか、活かすのか”の部分がそれですね。
スクロールが面倒な方は記事の最初の方にある目次からジャンプがおすすめ。
下にある”目次に戻る”ボタンで目次に戻れるのでそちらもご活用あれ。
著者:前田裕二さんに関して
この本の著者である前田裕二さんは、SHOWROOM株式会社代表取締役社長という肩書きの持ち主。
私が知ったのは2017年6月に出版された初の著書である『人生の勝算』という本です。
バーっと話題になった時に、一部がネットでも無料で読めたので、私もそれに手を出して知った感じ。
特に印象に残ってるのは秋元康さんの「堀江貴文以来の天才」というフレーズ。
これが超鮮烈でした。このフレーズに付随する形でSHOWROOMの社長の~って記憶。
あ、あと石原さとみさんとの報道で名前を完全に覚えました(ぉぃ)
話題の人だなと感じる点の一つとして検索すると話がいくらでも出てきます。
なので前田さんのことがもっと知りたい方は、どなたかとの対談記事を検索してみるのがおすすめ。
どんな人かわかりやすいですよ。
私が購入した動機
一言でいうと衝動買いですね。
目に入って手に取って、よさそうと思った。だから買った。
そういった意味ではこの本の売り方、アプローチにやられたとも言えます。
そもそも何故この本を手に取ったのか
動機を考えると3つ挙げられます。
- 変わった装丁が目に入ったこと
- 著者が前田裕二さんであったこと
- メモに関するノウハウへの期待感
自分のことながらですが、やっぱり手に取るのって印象が大事なんですね。
まず目に入ったのは本の装丁だったんですから。
変わった装丁が目に入った
ビジネスやノウハウの本というよりは、ファンタジーが書いてあるような(印象の)装丁。
『メモの魔力』というタイトルと相まって”魔本”的なのが目に留まってしまったのがきっかけ。
全然購入するつもりとか全くなかったのですが、見た目で掴まれちゃいました。
著者が前田裕二さんであったこと
『人生の勝算』の時にお名前を目にして以降、興味があったのは確か。
”今話題の起業家がやっているメモ術”という点で更に興味が。
これで中身を立ち読みしてみようという気になりました。
メモに関するノウハウへの期待感
メモという言葉を目にした時に、マイナスイメージがあったんですよね。
自分のメモは無駄になっている・無駄にしている。というマイナスイメージ。
それを覆すような良書であって欲しいという希望も、手に取ってみた理由の一つでした。
なぜ購入に至ったのか?
この本でメモをするようになれば
情報を「素通り」しなくなる(情報獲得伝導率の上昇)
P.28
という効能がある。
この部分で購入を決意しました。
以下は情報スルー検定3級の私の場合。
※2級はすぐ聞き返す、1級はそもそも聞いてない(と今、思いつきました)
この人いいこと言ってるな~で終わりにしたくない
でも普段からスルーしている私がいまして、それを何とかしたいなと。
例えばTwitterも凄いいいことや、勉強になるツイートが多いです。
しかしそれで終わり。
「Twitterはすぐ流れるし、似たようなことを別の人がツイートしてくれる。
だからメモったりしなくても同じことを目にする機会が別にあるから大丈夫!」
プラスで理由を付け加えると「どうせメモしても見返さないし」に繋がるわけです。
よくないな と自分で思っていても、じゃあどうするの?……面倒だしスルーで。
これが今までの私だったんですよ!!
というわけで『メモの魔力』をパラパラ読んでいるだけで、グサグサと言葉が刺さった私の心。
それが購入の最大の理由ですね(*ノノ)
本の内容に関して
この記事では購入前後の私の心境や変化に絞っているので、内容は別記事にしています。
私の身に起きたことから、内容に興味を持たれた方は是非そちらの記事も読んでいただければ。
ノウハウ部分
前田裕二さんのメモの仕方の定義付がほとんどかなと。
なので1から10までメモに関するノウハウが詰まった本であると期待している人は買わない方がよいかと。
とはいえですよ?
私のように「メモはするけど、したことで満足して忘れちゃう」みたいな人には新しく感じられるはず。
自分で例えてみたけど、ゲームならあり得ないミスなんだよなぁって、改めて思いました。
メモをどう使えばいいのかわからない人に
この本ってノウハウ本じゃないんだなというのがよくわかるのがここからの部分。
自己分析のやり方の説明で、それをこのメモのノウハウでやるという内容。
ぶっちゃけ「じゃあメモするか!」で走れない人向けに用意されてる部分だと思いました。
つまり私のために書いてある(違
- この本の方法を使ってじゃあまずは何をしたらいいのか?
→自己分析 - それをしたら何がわかるのか?
→目的が明確になる - だからどうなるのか?
→目的のためにガムシャラにメモを使う!
詳しくは下記の記事で(*ノノ)
夢や目標が曖昧だと、素直にやるの結構きついよ?という話になってしまってます(遠い目
読んだ後に自分がどう感じたか、変わったか
読了後の感想としては何度も書いてますが「ノウハウ本じゃなかったなぁ」というのが一番大きいです。
ノウハウというよりもメモの啓発本、入門書だなって。
結果として「ふーん」で終わらせずに、メモをするように”私は”なりました。
この本を読んでいると、メモをしたくなる4つのステップを踏んでいることがわかります。
- 何故メモをするのか
- メモを何に使うのか
- メモすることでどうなるのか
- まずはメモをとろう
3つ目まで読んだ後に「難しい、面倒だからやらない」になりがち。
しかし本書の通りに行動すると、目標が明確になるので後は行動だけ。
で、その行動のきっかけとしてメモをとることをしようと。
その時は体裁は気にしないでまずは行動の方が大事だと後押ししてくれてます。
いつやる……もう、古くなっちゃいましたけど、やるしかない状態なんですよね(笑)
ちなみに上の4ステップはそれぞれ自身への問いかけとなっていて、
- 何故メモをするのか→そもそもメモしてる?
- メモを何に使うのか→メモした後にそのメモはどうしてる?
- メモすることでどうなるのか?→メモは役に立ってる?
- ノウハウよりもメモをすることを重視→してないならメモをすぐ始めよう
という風にやってない自分を刺しにきます(笑)
なので、この問いかけのどこかで「ドキッ」とする人は、よりこの本の内容を読んじゃう。
とにかくメモをするようにならないと!という風になりますし、私もその口です(*ノノ)
私事ですが仕事用ノートと外出用ノートを購入したので、これをまずは埋めるところから頑張ります。
見た目でわかる変化
ということで内容は若干ぼやかしていますが、以前と現在の書き方を画像で比較。
なんでぼやかしているかって?字が下手なんですよ orz
■Before
■After
そのまま自分のノートの取り方から、この本のやり方に変わった感じ。
考えなきゃいけないスペースをとって、そこが空欄だと気持ち悪いので埋める。
埋めるには書くしかないので、書くためにもいろいろと考えるようになるというお話。
知らない言葉とかも平気でメモしてますし、やらなきゃだめだとか考えるのは逆効果。
あくまで埋めないとな~って誘導する感じなのがゆるくて私には向いてるかも。
『メモの魔力』はどんな人におすすめ?
上にも書いた内容と被るのですが
- メモをそもそも取ってない
- メモをとっても見返さない
- メモをとっても役に立てない
このどれかに当てはまって、現状のメモの仕方に不満がある方におすすめ。
特に私がおすすめするのはこんな人
私はこの2種の人に特におすすめします
- 就活生・職を探している人
- ブロガー
就活生・職を探している人
「就活前にこの本があったらよかったのに!」
これね、同じこと思った人絶対いるはず。
著者の前田さんの就活前の自己分析のエピソードが、凄いのです。
ノートにして30冊分の自己分析。これはちょっと真似できません。
でも肝心なのはそこではなくて、その自己分析の結果、面接でどう受け答えることができたかがポイント。
そこは同時に「自分も真似してみよう」とこの本の内容を実践したくなるポイントにもなってます。
この方法は就職の面接の時に使えるので、職を探している人にも当てはまると思いました。
『メモの魔力』のやり方で自己分析をしていくと、かなり深堀りすることになります。
その結果として面接での質問に対しても、落ち着いて答えられるようになるでしょうね。
例えば一番よく聞かれると思われる”志望動機”について。
Q.志望動機は?
A.御社を志望した動機は3つあります。○○と○○と○○です。
どの動機も同じくらい気持ちが強いので、1つに絞って詳しく説明したいと思います。よろしければお1つ選んでいただけますか?
こんな風に面接で言われたら面接官の印象も違うでしょうね。てか私ならビビる。
私なんかいかに無難にこなすかしか考えてませんでしたし。
ブロガー
『書きたくない病』とならんで厄介なブロガーの病気が『書くネタがない病』です。
この本は後者によい影響があると思われます(効果的とは書きません)。
まず1つめの影響として、いろんなことに対して積極的に「なぜ?」「どうして?」と問いかけをするようになります。
それ以前と比べて自分が集めることができる情報量が格段に増えるわけです。
そしてもう1つ、「じゃあ、これを自分のブログに何か生かせないかな?」とアプローチするようになります。
ブログじゃなくても自分の生活などに情報を活用しようという姿勢であることで、積極的にネタが集められますね。
その他にも分析するのにも『メモの魔力』のノウハウは効くので、私はブロガーさんがこの本を読むことをおすすめしてます。
ほら、私も一応ブロガーですし(*ノノ)
逆におすすめできないのは……
メモのノウハウのみを求める人にはおすすめできません。
難度も書いていますが、1~10までノウハウが書かれた本ではないです。
メモの取り方が書いてあって、そこからどう発展させ、応用させていくのか。
この辺りをメインの内容にしているわけではないのがその理由。
後は「情報を集めて、ラベルを張って、他に生かす」というやり方をすでにマスターしている人にも、必要ないんじゃないかなって思いました。
パラパラと読んで、物足りないと思ったらやめた方がいいと思いますよ。
終わりに
読了後は、まるで白紙の本を渡された気分でした。
「その白紙の本にメモをたくさんとって、自分だけの魔本にしましょう」
そんな風に言われたみたいで。
あなたならどうしますか?
この本をきっかけにメモの魔本を作るか、面倒だと諦めてしまうか。
私がこの感想の最初のほうで”入門書である”と評したのはそこです。
この『メモの魔力』を発展させていくのは、自分でやるしかないのですから。
単なる本で終わらせるか、自分の知的生産のための魔本とするのか、すべては自分次第。
「100冊買った」「50冊買った」というほどには感動しませんでしたが、きっかけとしてはかなり良い本だったと思います。
メモをするということを意識する、情報にどん欲になる。
少なくとも気になったけどスルーというのは減りました(私的には)。
私のようにメモを有効活用できてない自覚がある人、きっと響くものがあるはず。
そんな方に『メモの魔力』、本書がおすすめです。