メモの魔力を読んで、メモの書き方がわかったら、それを使うことが必要ですよね。
本書ではメモを使いこなすことの前提に目的があるのですが、あなたには目的ありますか?
もしそういった叶えたい目的が無くてもOK。
メモの書き方を使って自己分析をする方法が載っているので、それにチャレンジすればいいのです。
自己分析?目標じゃなくて?その疑問はもっとも。
しかし自己分析を行った結果として、自分が本当にやりたいことや目的が見つけやすくなるので、とりあえずこれをやるのが〇
私が転職やこれから就活する人などにこの本をおすすめしているのは、この部分が理由なんです。
メモの書き方部分の感想はこちらに。
メモの魔力を買った経緯や、読了後の感想はこちらに。
3記事かー。私だって感想でこんなに記事書くとは思わなかったんよ。
なお、この記事が一番時間がかかった模様。
精神的な揉み返しみたいのが私にはありまして。
自分と向き合うことが色々ときつく感じちゃいました。
そういう人こそ読んでもらいたいんですよね。
メモの魔力の書き方で自己分析して自分を知る
メモの魔力の書き方って、目的がないと結局使わない、つまり無駄になっちゃう。
目的というのは夢を明確にしたものというイメージなんですが、それができている人がそんなに多いのかなって。
私は「とりあえず楽に暮らしたい」が元々の夢だったのですが、明確じゃないですよね(笑)
そこで自分の夢や人生の目標は何か?を見つけるためにも、本書では自己分析をすすめているのです。
メモで自己分析というのは全然頭にありませんでしたが、やってみると結構使えますよ。
何のために自己分析をするの?
『メモの魔力』において、自己分析は自分の人生の軸を見つけるために行います。
この本のメモの書き方はある事実に対して理由を問いかけし、それを自分の目的に転用するというもの。
でもその目的が曖昧だったりすると、メモの書き方を学んでも生かしきることができません。
まずは夢や目的を明確にするために、自分自身をよく知る必要がある。
その為の方法としても『メモの魔力』のメモの書き方は使えるのです。
- まず自己分析をする
- 自分の人生の軸を見つける
- 改めて夢や目標を明確にする
自分の軸を見つけた後にもさらに、夢がふわふわしてないか実現可能なことなのか、などチェックするのですがそれは後程。
ともかく自分と向き合うことになるので、きつい人にはきついと思います。
少なくとも私にはきつい。現在進行形できつい(100問チャレンジ中)
話がそれちゃいますが、この自己分析の方法は就活などの面接の対策としても有用です。
むしろ自分の人生の軸を見つけようと、深く自己の内面に潜るよりは楽にできます。
就職活動・転職活動で使えると確信した理由
このメモのやり方で自己分析しておくことで、面接時の対応力が段違いになります。
少なくとも面接を受けに来た有象無象から爪痕を残す位には変わるでしょう。
それはなぜかというと、答えにストーリーができるから。
ネットで検索すればいくらでも面接でよく聞かれる質問って見つかると思います。
それに対してあらかじめ答えを用意しておく、これは皆さんがやることですよね。
では差がつくのは何処かというと”答えた後”になります。
「○○です、なぜなら~」と続くのですが用意した答えをカンペを読むように答えて終わりではないですか?
本書の自己分析なら違います。
- 面接の質問に対する答えを出す
- それがどうしてか、何故なのか深堀する
- だからその企業で働くとこう役に立つと結論付ける
例えば「あなたの長所・短所を教えてください」という質問に対して、メモの魔力の書き方で自己分析してみます。
長所:何事も器用にこなせる 短所:飽きっぽい
↓(抽象化)
長所:器用→適応力が高く、初見でもすぐに学習して仕事がこなせる
短所:新しいこと、面白いことに興味を持ってしまう
↓(転用して面接の答えになるストーリーにする)
私の長所は器用なことで、始めて挑戦することでも短い時間で器用にこなせることです。
近い未来に簡単な仕事は機械に委ねることになり、人はより創造性の高い仕事を求められると考えます。
そんな中、今求められているのは創造性の豊かなリーダーが一番。
ですがリーダーが多ければ機能するかというと「船頭多くして船 山に登る」という言葉の通り、難しいでしょう。
むしろ創造性が高いリーダーは1人でそのリーダーの発想に対応できるメンバーがたくさん必要です。
私の適応力が高いという器用さは、これからの時代のリーダーを支えるメンバーに必要な資質だと考えています。
一方の短所ですが器用な分、飽きっぽいという点です。
できるようになると飽きてしまうということなのですが、御社であれば常にクリエイティブな仕事に向き合うことで、逆に飽きるという言葉を忘れさせてくれると考えています。
(ここで志望理由なんかとリンクさせると〇)
こんな感じに、自分なりのストーリーを簡単に作ることができるのがポイント。
メモしていくだけで意図せずともいわゆる”回答例”みたいな見事な話ができあがります。
私も例を出すために試しにやってみたんですが、それっぽいのが短時間で書けて自分でビックリ(笑)
夢を紙に書くと現実になる
「夢を紙に書くと現実になる」という言葉だけだと、納得できない部分が多いと思いますが、これはリアルガチ(笑)
私も『メモの魔力』を読んでから、否定的な意見から肯定的な意見に鞍替えしました。
本書の通りに、自分の”夢”や”やりたいこと”をチェックしていけば、そりゃ現実になるよなって。
- 自分が人生でやりたいことや夢を全部書いてリストにしてみる
- そのリストに優先順位をつける
- やりたいことや夢が実現可能かチェックする
- やりたいことをストーリーにして、周りに話す
この部分を読んで私が理解したことを1つシェアします。
”叶えたい”と”叶ったらいいな”は違うということです。
叶ったらいいなと向き合う
「夢は何ですか?」と聞かれたとします。なんでもいいです、思い浮かべてください。
その夢は貴方にとって「○○たらいいな」という受け身的な内容ではありませんか?
例えば「お金持ちになりたい」⇒「お金持ちになれたらいいな」が本音で、その為に何もしてないなら受け身です。
夢に対するスタンスを明確化する
それは何としても叶えたい夢なのか。
それとも叶ったらいいな、つまり叶わなくてもいい夢なのかをはっきりさせないといけません。
夢として明確化されていない時点で、すべて叶ったらいいなという受け身の夢だとこの本を読んで気がつきました。
だから叶わない。
巣で雛鳥が親からの餌を待ち、口を開けている状態。これが叶わない方の夢。
夢に自分から向かっていかないからそりゃ叶わないよなと。
思春期の男子学生が特に彼女が欲しいわけでもないのに「モテたい」と口にしちゃうような、そんな感じ。
何のためにモテたいのか?彼女が欲しいとか、今と違う自分になりたいとか。
こういった動機のないことは行動できない、だからしない→モテない。
だからモテない(ただし、イケメンは除く)
叶えたいから行動する
人間どうでもいいことは優先順位が低いし、後回しにされがち。
それが本当にやりたいこと、やって楽しいことであるなら率先してやりますよね。
そういった意味でも『メモの魔力』のやり方でやりたいことや夢という目標の設定をするのは、変わるきっかけになるかなと感じました。
そしてそれが本当に叶えられるのか?も本書の通りにすれば厳しくチェックできます。
後は行動するだけですし、むしろ行動するだけになった時にメモが非常に役に立つわけです。
夢を現実にするために「メモ」がある
メモの書き方の方に詳しく書いたのですが、本書のノウハウは”目標があること”が前提。
なのでその目標が本当に明確になっているのか、単なる叶ったらいいなで終わっているものではないのか確かめる必要があったわけです。
そして目標が明確になっているその時、メモが単なる記録から武器に変わります。
メモで脳の消耗が抑えられる、そう聞くとワクワクするのは私だけでしょうか?
余計なことに脳を使わない為のメモ
目標がはっきりしているのならば、後はそれに向かって行動するだけ。
とはいえ人間一人のリソースなんてたかが知れています。
特に脳は1日の中で無駄に使われている場面が結構あるんですよね。
例えば何かをこたえようとして「あー」とか「えー」とかつけちゃうのも実は脳を使っています。
こんな風に無駄に消耗させることを減らして、夢や目標の為に脳をフル活用するためにこそ、メモを使うわけです。
何か気になった情報を記録して、それはどういうことで、自分の目標の何に使えるのか?
ここまでメモとして残しておき、空いた分で目標に関する知的生産を行う。
メモを外付けハードディスクのように使えたならば、それは心強い味方になりますよね!
叶えたい夢の為にメモをとるということ
誰もがメモをとったことがあるのに、それを活用できていなかったり、メモをとらなくなったりするのはなぜか。
それはメモの書き方や使い方の問題もあるでしょう。
しかし、私の考えとしては「メモって毎日とらないよね?」というのが思い浮かびました。
セミナーとか、会議とかでは取るけれども、日常的にはメモしないかなって。
『メモの魔力』の中で著者の前田さんは「メモは”ノウハウ”ではなく”姿勢”である」と本書の中で書いています。
確かにノウハウだけ意識していると、結局はその時にしか使わないから、後々使わなくなるでしょう。
何のためにメモをとるのか?→夢や目標を達成するため
つまりあくまで手段なのにメモが目的になったらダメなんですよね。
メモをとることを習慣にする
まずはメモをする”努力”をして、それを継続することで”習慣”にする。
これは割と色々なことで目にする言葉だと思いますが、それだけここに本質的なものが詰まっているのだと思いました。
目標を達成するには行動をしますよね。
その行動の1つとしてメモをとります。
だからメモをとれば夢や目標に近づくわけです。
後は行動→つまりはメモをとればいい。
そして意識しないでもメモをしちゃう習慣になれば最強ですね!
もし書き方に迷ったら本に戻ったり、Twitterで他の人のを参考にしたりすると〇
この本の後半は、読者を夢へと飛ばす発射台
最後の方になってくると、この本は問いかけが多くなるように感じました。
「メモ魔」になる準備はできているか?
本書を読んでいると問いかけに対して「答え(応え)なくては」と思いますし、もしその時点で明確になっていなくても本書にそれが載っているのです。
例えば自己分析であったり、自分の夢は何なのか、実現可能な夢なのか、などです。
そうしていくうちに段々と行動するようになっていき、気がついたら夢に向かって行動する人間の出来上がり。
著者の前田さんはこれを「熱が伝わる」と書いていますが、まさしくそんな感じ。
こうやって感想書くのも大事ですね、この記事の途中で頭ではなく心で理解できた瞬間がありましたし。
とはいえ、この問いかけはその部分だけ読むと、キレイごとに聞こえるかもしれません。
しかし私はそこに追いかけたくなるような、熱は確かにあると感じました。
キレイごとに聞こえる人よ、私もそうでした
「キレイごと」ばかり言いやがって、著者だからできるんだろとか。
「キレイごとばかり語っている」などという斜に構えた見方って、正直に告白すると私もしてましたよそういうの。
「私だってブルジョワだったら、同じことするし!」とかそういうこと考えちゃって、結局その言葉に従わない奴。それが私。
しかし違うんですよ、そういった成功している人達は意識して言葉にしてます。
本書の中で著者の前田さんは夢を語ると応援団ができると書いていますが、まさにそれ。
最初意味が分からなかったのですが、ポジティブでキレイな言葉で夢を語りそれに行動が伴うと、周囲に影響するってことなんですよね。
言葉だけでなく行動している姿もパッケージにして見せられると「この人凄いな、応援したいな」という気持ちにもなります。
そうやって理論立てていくと、そういった”キレイごと”というのは人に聞こえる独り言みたいな感じで、自分を含めて周りにも暗示をかけているようなものなのだと思いました。
簡単に言うと「”キレイごと”は自分の為に口にしている」ということです。
だから意識して出していかないといけないわけなんですね。
サラっと言っている場合もあるでしょうけれども、最初は意識してから始めているのは確か。
足の引っ張り合いではなく、自分を高めるための言葉を自分から出している結果がそういう”キレイごと”な言葉。
同じ理想を語るなら綺麗な方がいい 確かにそうなんですよね~。
この本を読んだことではじめて本当の意味で”ポジティブな言葉を使う”、”キレイごとこそ口にする”これらがどうして必要なのか理解できた気がします。
3章から読むのがきつい人はいると思う
この記事では『メモの魔力』における第三章~終章までの感想を書きました。
メモのノウハウよりもどう活用していくか、何のために使うのか。
こうやって感想を書いている以上、少なからずその部分で自分と向き合う必要があったわけで。
労力としてではなく、精神的にきついと感じました(本音)
見栄というか見せかけというか、夢を語る自分に浸っていたいだけで泳ぎたくはなかった。
わかっちゃいるけど、突きつけられるときつい、私には厳しい。
正直言いまして、運動後に息が切れて「ハァハァ」と口で息をしているような気分。
買ってよかったよ~という感想でよかった1記事目
ノウハウを語れるので楽しかった2記事目
上記2記事と比べると難産でしたが、だからこそ買うか迷っている人はこの記事が参考になったらなって願います。